伊丹・札幌・那覇路線を増便へ 15年に17往復
国土交通省は15日までに、大阪(伊丹)空港と札幌や那覇を結ぶ国内長距離便について、現行の1日5往復未満から2015年に17往復に増やすことを決めた。
長距離便は多くの利用が見込まれ、運営する新関西国際空港会社や地元が増便を求めていた。
関空の利益をかさ上げするのを目的に、伊丹を発着する2社の1000キロ超の長距離便(ジェット機枠)については、5往復未満に制限してきた。
全日本空輸と日本航空に配分する。伊丹空港では13年夏ダイヤから1日85往復(170回)のプロペラ機発着枠を低騒音ジェット機に段階的に変更。
このうち一定分を2社の1000キロ超の長距離便に振り分ける。
13年夏は1日計1.25往復、14年夏は5往復、15年夏は12・75往復を新たに運航できるようになる。
これを受け、全日空は7月から那覇路線を1日1往復から3往復に増便する。
国交省は、伊丹空港の利用拡大に難色を示していた関空周辺の自治体と協議。「一定の理解が得られた」として、2社に許可を出した。
これを受けて全日空は7月から10月下旬まで那覇路線を1日1往復から3往復に増便する。今後、国などは関空の便数減などの悪影響が出ないよう配慮する。
JAL国内線 – フジドリームエアラインズとのコードシェア便
日本航空(JAL)は、7月1日から8月31日まで、フジドリームエアラインズ(FDA)との共同運航路線に「特便割引」「先得割引」を設定すると発表した。
「特便割引」を設定するのは、名古屋(小牧)~福岡線・新潟線・高知線・熊本線と、札幌(新千歳)~信州まつもと線・静岡線、福岡~新潟・信州まつもと線・静岡線でフジドリームとのコードシェア路線。
また、「先特割引」を同じくフジドリームとのコードシェアとなる名古屋(小牧)~福岡線・新潟線・高知線・熊本線と、札幌(新千歳)~信州まつもと線・静岡線、福岡~新潟線・信州まつもと線・静岡線にそれぞれ設定する。
JAL、6月1日から787型機の運航再開へ
日本航空(JAL)グループは、ボーイング787-8型機の運航を再開できる見通しとなったことから、6月1日以降の運航計画を発表した。
運航を停止していた787-8型機は、バッテリーの改修作業を実施して、安全性・信頼性を確認し、万全の準備を整えた上で、6月1日から順次既存の運航路線に投入する計画だ。
787型機を使用できないことから一部減便していた成田~ボストン線、成田~サンディエゴ線をデイリー運航にし、開設を延期していた成田~ヘルシンキ線は、7月1日からデイリー運航で開設する。
成田/羽田~シンガポール線、羽田~北京線で6月1日から、成田~デリー線で7月12日から、成田~モスクワ線、羽田~サンフランシスコ線で9月1日から、成田~シドニー線で12月1日から、成田~バンコク線で12月2日から、それぞれ787-8型機を投入する。
また、需要が旺盛なバンコク線、ホノルル線は、投入機材をボーイング767型機からボーイング777-200ER型機に大型化し、需要動向に合わせきめ細かい需給調整を行い収益性の向上を図る。
成田~北京線は、需要が低迷しているため、6月1日から7月5日まで週14便から週7便に減便する。
一方、同社では、2013年度は中期経営計画で目標としている「顧客満足No.1」を目指し、商品改善を積極的に進める。欧米路線へボーイング777-300ER型機「スカイスイート777」を投入するほか、787-8型機、777-200ER型機を活用した欧米線、ホノルル線、バンコク線(成田/羽田発着)の座席など、商品を刷新する。2013年度上期中には国際線全路線で個人用テレビを装着した機材を投入、乗客の快適性向上を図る。
JAL、国内線ラウンジをリニューアル
日本航空(JAL)は、JALグループ中期経営計画で目標として掲げる「お客さまから一番に選ばれるエアライングループ」を目指す一環として大阪(伊丹)と札幌(新千歳)を始め、国内線ラウンジをリニューアルすると発表した。
昨年9月に、成田空港を中心に国際線ラウンジの拡大・リニューアルを決定したのに続いて国内線でも取り組む。
伊丹空港は、3月31日から既存のラウンジエリアの内装を一新するとともに、JALのサクララウンジ用に特別にデザインした家具を配置し、乗客が快適にくつろげる空間を提供する。
新しくデザインしたJALオリジナルソファの配備やビジネスパーソンのニーズに応えるため、壁際の座席を中心に電源を追加配備する。疲れを癒してもらえるように3階ラウンジにマッサージチェアを配備する。
新千歳空港では、平田裕二氏のデザインによるカウンタースタイルを基調として既存エリ
アをリニューアルするとともに、ラウンジスペースを拡張した。3月29日から一新する。
JALオリジナルソファの設置と、壁際の座席を中心に電源を追加配備する。
また、大阪(関西)、広島、松山、熊本、鹿児島の各空港のラウンジでも、JALオリジナルソファを配置し、電源を追加配備する。
JAL国際線 – 「JAL SKY SHARE」を開始
日本航空(JAL)は、3月15日から「JAL SKY Wi-Fiサービス」導入路線で「JAL SKY SHARE」サービスを開始する。
「JAL SKY SHARE」は、機内のWi-Fi環境を活用して、JALが提供するフライト中の景色画像、乗客自身が撮影した機内の様子、機内食などの写真を、メールやSNSを通じて地上に送信、乗客の空の旅を地上の家族や友人とシェアすることができるサービス。
航路上の絶景写真やトリビア情報などを、MAP上で見ることができます。
また、撮った写真をアップして絵葉書にしたり、SNSでシェアしたり、さまざまなコミュニケーションが楽しめます。
乗客が機内の経験を感動的に伝えられるよう「空からのデジタル絵葉書」も用意する。
絵葉書のフレームと写真を選択して、メッセージを記入するだけで完成し、メールで簡単に
送信できる。
また、目的地到着後は、フライトの様子をまとめたムービー画像を、JALからの贈り物として配信する。
サービスは、3月15日~5月31日まで、成田~ニューヨーク線、成田~シカゴ線、成田~ロサンゼルス線で提供する。